【職人の原点】「最後まで綺麗にしておきたい」
90代のおばあちゃんが教えてくれた、塗装の本当の意味。
こんにちは、高崎市青年優秀技能者、1級建築塗装技能士・1級鋼橋塗装技能士・
外装劣化診断士の根岸です。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今から数十年前、
私がまだ駆け出しの頃に経験した、
今でも決して忘れることのできない大切な出来事があります。
当時、
一人暮らしをされていた90代のおばあちゃんから、
木造2階建てのお住まいの外壁塗装をご依頼いただきました。
現地に伺ってお家を拝見したところ、
建物はそれほど大きく傷んでいるわけではありませんでした。
職人の目から正直なところをお話しすれば、
「仮におばあちゃんが100歳までお元気に過ごされたとしても、
塗り替えずに十分持つのではないか」と思えるほど、
比較的綺麗な状態を保っていたのです。
「まだそこまで傷んでいないのに、
なぜおばあちゃんは塗装をしたいのだろう?」
最初は理由が分からず、不思議に思いました。
しかし、
腰を据えてじっくりとお話を伺っていく中で、
おばあちゃんはこう話してくれたのです。
「先立たれた主人が本当に大切にしてくれていた家だから、
最後までずっと綺麗にしておきたいの。
新築の時のように綺麗にしてあげたいのよ」
その言葉を聞いた瞬間、私は胸を打たれ、
頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
おばあちゃんは、
単に「外壁が劣化したからメンテナンスとして直したい」
のではありませんでした。
亡きご主人との温かい思い出が詰まった大切なお家を愛おしみ、
ご主人への感謝と愛情を込めて、
もう一度あの新築の時のような清々しい気分を味わいたかったのです。
この時、私はハッとさせられました。
外壁塗装という仕事は、
単に傷んだ壁にペンキを塗って雨風から守るだけの「作業」ではないのだと。
大切なお住まいに宿るご家族の思い出を慈しみ、
そこに暮らす人の心を塗り替え、
毎日を前向きで新しい気持ちにして差し上げることができる。
塗装には、
人の心や人生を明るく照らす大きな力があるのだということを、
おばあちゃんから深く教わりました。
あれから数十年が経ち、職人歴も25年を超えましたが、
私の胸の中には、今でもあの時のおばあちゃんの
優しい笑顔と温かい言葉がしっかりと息づいています。
「思い出の詰まった家を大切にしたい」
「毎日を気持ちよく、笑顔で暮らしたい」
そうしたお施主様一人ひとりの心からの願いや
想いに寄り添い、それに応えられる本物の職人であり続けたい。
その初心を胸に、私は今日も一棟一棟のお住まいと真摯に向き合い、
誇りを持って刷毛を握っています。
皆様が大切に育まれてきたお住まいへの想いや、
これからの心地よい暮らしについて、
ねぎし塗装店にお聞かせくださいね。
真心を込めて、最高のお手伝いをさせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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