昨今、群馬県の橋梁の塗替塗装工事は湿式塗膜剥離を行った後、RC-1塗装系で行う塗装工事が主流と
なっております。湿式塗膜剥離を行う理由は、橋梁に塗られている塗料に有害物質(鉛・クロム・PCB)が
含まれているため厚生労働省の通知で塗膜剥離作業をするように通達されているのです。
● 鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について
(平成26年5月30日)
(発注者)
・塗料中の鉛やクロム等の有害な化学物質の有無について把握している情報を施工者に伝える
・塗料中の有害物の調査やばく露防止対策について必要な経費等の配慮を行う
(受注者)
・鉛中毒障害予防規則等関係法令に従い、湿式に作業の実施、作業主任者の選任と適切な作業指揮
の実施、有効な保護具の着用等を実施する
湿潤化、集じん排気装置、呼吸用保護具、洗身、洗浄
簡単に言うと塗装作業員の安全の確保をしっかりすることが第一条件です。
社員は(塗装作業員)は大切な人財です。仕事をして健康を損なってしまったら身も蓋もありません。
現在では、湿式塗膜剥離工法が主流のため以前のような予算では今までと同じペースでは、橋梁塗装が
行えないのも事実です。
しかし、命には代えられません。
国は、アスベスト訴訟の問題もありました。(現在も続いておりますが・・・)
アスべスト訴訟とは、
1つの例を挙げると
建設作業中にアスベスト(石綿)を吸い込み健康被害を受けたとして、京都府内の建設作業員
や遺族ら計27人が、国と建材メーカーに約9億6000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴
審判決が、大阪高裁であった。裁判長は、1審・京都地裁判決に続いて国とメーカーの責任を
認め、計約3億円の支払いを命じた。(毎日新聞引用)
やはり、歴史を調べれば今後の対策も見えて来そうです。
私どもにとって、湿潤塗膜剥離工法も決して簡単な作業ではありませんが、健康や安全が確保されて
いる状態で作業行えることが何より大切です。
画像↑は、構造造物用水系塗膜剥離剤、バイオハクリX-WB(山一化学工業株式会社)を塗布した後
スクレーパーで剥離作業をしている状況です。白くなっている部分が剥離剤が塗布されている状態
でスクレーパーで削ると鋼材面が出てきます。
剥離作業についてはまた、詳しく説明しますね。
群馬県高崎市中尾町870-1
027-329-6371
(株)ステージアッププロジェクト
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