今日のお話は、私の大好きな作家、野口義則さんの本から紹介させて頂きます。
では、始めます。
森の中で、一人のきこりが、1本の木を倒そうとして5時間もノコギリを
ひいていました。
それでも木は倒れそうになく、きこりはへとへとに疲れています。
ある人がきこりに、
「少し休んで、そのノコギリの刃を研いだらどうですか?そうすれば
仕事がもっと進みますよ」
とアドバイスするのですが、
きこりは、
「刃を研いでいる暇なんてないさ。切るだけ精いっぱいだ」
と答えます。
刃を研ぐ時間を作りさえすれば、その後の作業が飛躍的に進むのに、
このきこりは
ノコギリをひく作業に忙しくて、
刃を研ぐ時間を作ろうとしないのです。
目の前の木を切ることを急ぐあまり、
かえって遠回りしてしまっているわけですね。
この話でいう「刃を研ぐ」というのは、
- 自分を磨くこと
- 自分という人間の土台づくりをすること
- 人間力を高めること
の例えです。
何本もの木を切り倒すためには、
ノコギリの刃を研ぐ必要があるように、
僕たちが
望む人生を実現するためには、
自分を磨く必要があります。
つまり、
自分という人間の土台をつくり、
人間力を高める必要があるのです。