こんにちは、
一級建築塗装技能士・一級鋼橋塗装技能士・外装劣化診断士の根岸です。
外壁塗装における「希釈率」について、
あまり一般の方が耳にしない専門的な内容を解説したいと思います。
外壁塗装では、塗料をそのまま使うのではなく、
水性塗料であれば水、溶剤系塗料であればシンナーを入れて「希釈」する場合があります。
各メーカーは必ず「希釈率◯%~◯%の範囲内で使用してください」という仕様を定めており、
この範囲で塗装することが原則です。
ただし、
その範囲内であれば何をしてもいいかと言えば、答えはNOです。
希釈を安易に増やしすぎると、塗膜の厚み(塗膜厚)が確保できず、
結果として耐久性の低い仕上がりになってしまいます。
ではなぜ希釈率が設けられているかというと、
気温や湿度、風の有無によって塗料の塗り心地や乾燥具合が変わるため、それを微調整する目的なのです。
一方で、
まったく希釈をしないのも問題があります。
希釈が少なすぎると「リベリング性(塗料が平らに伸び広がる性質)」が失われ、
ローラーの筋やハケの跡が強く残ってしまうのです。
つまり、
希釈しすぎもダメ、しなさすぎもダメ、バランスが非常に重要というわけです。
僕自身、
橋や歩道橋などの公共工事(鋼橋塗装)を経験してきました。
鋼橋塗装では塗膜の厚さが厳しく検査され、塗膜厚不足は一発で不合格になります。
過去には「なぜ塗膜厚が足らないんだろう」と悩んだこともありましたが、
最終的に原因のひとつは希釈率にあると痛感しました。
もちろん、
ローラーやハケの使い方、吹付けの方法など他の要因も絡みますが、希釈率は非常に大切な要素です。
外壁塗装を依頼されるときは、
職人さんに「今回の塗料は何%で希釈しましたか?」と聞いてみるのも面白いと思います。
その答えで、どこまで理解して仕事をしている職人かが垣間見えてくるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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