こんにちは、
一級建築塗装技能士・一級鋼橋塗装技能士・外装劣化診断士の根岸です。
外壁塗装の塗料について解説したいと思います。
塗料は大きく分けると「2液型」と「1液型」に分類されます。
2液型の塗料は、
A液とB液を混ぜて初めて塗料として機能するタイプです。
指定された割合でしっかりと混ぜる必要があり、
混ぜ方が不十分だと硬化不良を起こしたり、耐久性が落ちてしまうこともあります。
そのため、
必ず攪拌機を使い、むらなく混ぜ合わせることが重要です。
一方で1液型の塗料は、
主材(A液)のみで塗装できるため、取り扱いが簡単で便利です。
ただし空気中の酸素や湿気と反応して硬化していくため、
保管状況によっては劣化が早まり、残った塗料を次回に使えないケースもあります。
よく「1液型と2液型、どっちがいいの?」というご質問をいただきますが、
これは一概にどちらが優れているとは言えません。
歴史を振り返ると、もともとは1液型塗料が主流でした。
その後、
より耐久性を高めるために硬化剤を混ぜる2液型が登場し、
さらに最近では1液型でも2液型に匹敵する性能を持つ製品や、
水性・溶剤型など多様なタイプが生まれてきています。
要するに、
それぞれにメリット・デメリットがあり、
建物の素材や立地条件、求める耐久性や工事の性質によって最適な塗料を選ぶことが大切です。
僕たち職人はその現場ごとに最適な塗料を選定し、丁寧に施工していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。